はじまりは月商5まんえん

販売×製作のプロ。はじまりは14年前、月商5万円の趣味作家から。お金の話題を中心に出張族ならではの旅情報も時々書きます。

作家と仕事するということ

こんにちは。

ニットデコレーター兼出張セレクトショップ店主兼クリエイター企画のナコニットです。

 

私のようなスモールビジネスは、誰からも敵対されないくらいの、ちいちゃい商売なので明け透けに話します(^^)

 

セレクトショップの長年の赤字は、他の営業や自社製品の売上で補填するような、言わば税金対策でした。

 

一番好きな仕事はセレクトショップの仕事でした。どうしてももう一度、それ一本で仕事しないと自分自身が納得しないと感じ、一年間だけと決めてやってみました。頂ける仕事は基本断らずにやって来たので、なんやかんや2年近く経ってしまいました。

 

その中の実情を書きます。

 

品物が良いからと仕事を振った作家が事務処理や販売が経験不足ゆえ、こちらが求めるビジネスレベルで出来なかったりすると、本来なら自分の立場ではやるはずではない仕事ばかり増え、自分の給料が減るばかりになります。

 

相手からのメール一本の返信をいかに減らすか配慮して簡潔に仕事をしてくれる時間軸が同じ企業としたら当然のマナーが出来る人もいれば、そのビジネスマナーを知らなかったり、色んな余裕があるであろうことにより、こちらの手間を増やしていることに気付いていないだけの人もいるのです。

 

でもこれらは相手が悪いと言うより、相手にそのビジネスとしての知識がないだけの場合が多いのです。

 

社会経験がなくても、開業届を出していなくても、税金を納めていなくても、誰かに養ってもらっていても、「独立してる」という状態を作ってしまえるのが、作家という仕事で、さらには趣味人もプロのように振る舞えてしまうのが、作家というものの恐ろしさです。

 

私はこの仕事のプロです。

プロというのは、自分で責任と数字を負って結果を出して生活出来る人間のことです。

 

そこで、自分がこの先もプロとしてお金を稼ぎ続けて生活するためには、作家業界に注ぎ込んで来た14年間の時間と、何百万くらいどころでないお金を注ぎ込んで得た経験をシェアして、地方での業界の底辺レベルの底上げをすることが必要かと感じています。

 

私の仕事の経験を全て使えば、ビジネスとしての知識を植え付けるだけでなく、現場の仕事も振り、その場で成長を実感出来る売上を達成させられるという底上げの仕方が出来るのです。

 

多分ここまで面倒みられる講座と企画を作れる人はそんなに居ないと思っています。

(居たら仲間になりたいので紹介して下さい…)

 

うちの店は通常の平均仲介手数料より5%〜8%多く作家に支払っていました。作家を稼がせる仕事を作ること、言わば作家業界のフェアトレードをすることが目的だったからです。

 

5%利益率が少ないということは、売上50万で2.5万、100万で5万、200万で10万の差が出ます。

それが年間数本×5年間続いたら…?

どれだけ他の仕事の利益を回して、どれだけ自分の身を削ってこの仕事を守って来たか、私をよく知る人達であれば想像して下さると思います。

 

そんな中でも、まるでこちらが仲介手数料をぼったくっているかのような言われ方や、私が人の世話をするのは当然というような態度を取られたこともありました。

 

それでも続けて来たのは、こんな儲からないアホな仕事はまともな企業人はやらない、私しかやらない、でも自分がこの仕事をすれば助かる人が必ずいる、必ず業界の役に立つ、と言うことを信じて疑わなかったからです。

 

そして、この仕事をたった一人で作って来た過去の自分の孤独を救っていたのだと思います。

 

自分が売場に入らないと回らない現場が増え続けることは、体力的にも精神的にも一年以上前からとっくにキツいと感じていました。でもどうしても達成したい目標があったので、セレクトショップに拘ってやって来ました。

 

昨年度、年商が一区切りとなる目標を達成したのをきっかけに、自分の商売に自分の能力を今後どう還元して行こうかな、と考えました。

 

同時に、自分の儲けをそろそろ出さないと生活がままならないところまで来てしまいました。

 

そんな様々なきっかけが重なり、会社を辞めてから5年続けた仕事の仕方を変えることになりつつあります。

 

私がこれから出来る事は、自社製品を日本国内だけで卸売・小売してファッション業界に留まることではないと思いました。

メイドインジャパンの一点モノと、海外生産の量産と両方対応出来る体制で臨んだお陰もあり、先日出展した商談会ではファッション業界以外の企業様からの別注デザインのご相談や、海外での販路拡大のお話など、前回出展時とはまた違った種類の営業をたくさんさせて頂きました。

20代前半の経営の知識が一切ない女の子が、転職するまでの暇つぶしで始めた趣味のニット帽子作りを、ここまでのプロの仕事に育てたのは、周りの人や環境に恵まれたことと、私がこの活動を辞めなかったからです。

 

これからは益々自分の能力を還元して、私もちゃんと利益を頂いて、そのお金を誰かに還元出来る大人になって行こうと思っています。

 

近々、この活動を支援いただくためのクラウドファウンディングを始めようと思っております。

 

そして毎度のことですが、私が自分が受けた辛い経験を書く時は、犯人探しをしてもらうために書いているのではなく、自分の中で気持ちの整理をつけて、自分が受けた負の思いを昇華させたいだけという、自分勝手な理由です。

出来るだけ誰も不愉快にさせないように配慮して書いておりますが、もし相応しくない内容がありましたら申し訳ありません。

 

今ではお仕事をご一緒させて頂く作家の方も取引先の企業の方も、本当に素晴らしく共感出来る志のある方ばかりになりました。

毎日楽しくお仕事させて頂けるようになったので、ご安心下さい。

 

私の仕事を本当に応援して下さる方々は、余計な詮索をされることを私が物凄く嫌うことを、ご存知かと思います。

 

今後ともよろしくお願いします。

 

 

ナコニット